inodeブロックを見ていきます。inodeブロックは、ディスクイメージでは0x0400から始まっています。
inodeの構造は、/usr/sys/h/ino.h の dinode構造体で定義されています。この構造体のサイズは64バイトです。
struct dinode { unsigned short di_mode;/* mode and type of file */ short di_nlink; /* number of links to file */ short di_uid; /* owner's user id */ short di_gid; /* owner's group id */ off_t di_size; /* number of bytes in file */ char di_addr[40]; /* disk block addresses */ time_t di_atime; /* time last accessed */ time_t di_mtime; /* time last modified */ time_t di_ctime; /* time created */ }; #define INOPB 8 /* 8 inodes per block */ /* * the 40 address bytes: * 39 used; 13 addresses * of 3 bytes each. */ };inode番号0は未使用で、ルートディレクトリのinode番号は2なので、ルートのinodeの位置は、ディスクイメージでは0x0440からです。
ルートディレクトリのファイルの位置は、0x044cからのdi_addr[]にブロック番号がリストされています。このアドレスは、下のコメントのように3バイトで表され、上位1バイト+下位2バイトで記録されています。最初の3バイトは0x0002d4で1ブロック512バイトなので、0x5a800からファイルのデータが保存されています。
アスキーダンプにunixの文字列が見られます。SIMHでルートを ls してみた結果が下で、対応していることがわかります。