2021年4月10日土曜日

Z280のZ80-Bus

 

Z280のZ80 Busですが、その名前と違い、メモリやI/Oと接続するための信号やタイミングはZ80とは完全に同じではありません。8-bitバスという点では同じなのですが。


データD0-D7とアドレスA0-A7は、AD0-AD7としてマルチプレクスされているので、アドレスを保持するためにZ8000と同じようにアドレスラッチが必要です。/ASは、AD0-AD7がアドレスを出していることを示す信号です。
/OEと/IEは、ADが出力か入力を示す信号で、ちょっと使いみちが思いつきませんが使わなくても大丈夫そうです。

Z80と違い、命令のフェッチでもデータのリードライトでも同じタイミングで行われます。

メモリリードでは、/MREQがLになり、続いて/RDがLになります。データはT3の立ち下がりで読み取られます。

メモリライトでは、/MREQがLになり、AD0-AD7にデータが出力され、続いて/WRがLになります。

よくある非同期バスなので、スタティックメモリをつなぐだけなら大して難しくはなさそうです。

I/Oアクセスは、タイミングは違えどメモリとほぼ同じようです。Z280には主要な周辺I/Oが組み込まれているので、I/Oアクセスの事はしばらく忘れておきます。


参考文献 
 Z280 PRELIMINARY Technical Manual
 Z280 Product Specification

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