Z280のクロックは少し複雑です。チップからは、XTALI, XTALO, CLK の3本もクロック関係のピンが出ています。
Z280は内部にクロックオシレータを持っており、水晶振動子をXTALIとXTALOにつなぐか、XTALIに外部からクロック信号を入れると動作することになっています。内蔵オシレータからのクロックは1/2に分周され、CPUクロックになります。今手持ちのCPUは12MHz品なので、クロックは24MHzまで入れることができます。
外部バスのクロックは、CPUクロックを更に1/2, 1/4分周にすることができ、CLKピンから出力されます。デフォルトでリセット後は1/2にセットされるのですが、この分周比は、データシートによるとソフトウェアからでは変更できません。
これは、アクセススピードが遅いメモリやI/Oを接続することを考慮したものなのでしょうが、Z280を最速で動かすには、バスクロックをCPUクロックと同一にする必要があります。厄介なことに、この分周比を変更できるのは、リセット時にデータバス経由で値を渡す方法だけのようです。
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