2021年10月9日土曜日

FUZIX:z80packのメモリマップ

 z80pack では、64kバイト以上のメモリが扱えるよう、バンク切り替えができるようになっています。バンクは0x0000からはじまり、256バイト単位でサイズを変更できます。バンクを切り替えると、外された他のバンクはCPUからはアクセスできなくなってしまいます。バンクより高位のメモリ空間は共通で、バンクを切り替えてもCPUからは常にアクセスできます。

MMUを制御するI/Oポートと機能は次のようになっています。

ポート 機能
20 バンク数設定
21 バンク番号設定
22 バンクサイズ設定 (256バイト単位)
23 共通領域ライトプロテクト

FUZIXではREADMEによると、カーネルをバンク0に置き、プロセスを1から7までに置くようになっています。Z80の64kバイトのメモリ空間の内、0x0000から0xefffまでの60kバイトがバンク切り替え領域です。0xf000から0xffffまでは共通領域で、カーネルがアプリケーションを管理するためのデータ構造や、バンク間のデータをコピーするためのコードとバッファなどがあります。


Z280MBにFUZIXを移植するには、z80packのメモリレイアウトは都合が良さそうです。Z280のMMUのページサイズは4kバイトなので、0x0000-0xefffの領域を異なる物理アドレスにマップすることで、バンク切り替えと同じ動作にできます。

0 件のコメント:

コメントを投稿